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霧の正体は、空気中の水蒸気が冷やされて小さな水の粒になり、地面の近くにたくさん漂っている状態のことです。
わかりやすく言えば、「地面の近くにできた雲」です。空に浮かぶ雲と同じものが、私たちの目の高さまで降りてきたイメージです。


3. 霧の種類 ― 5つのでき方
ひとくちに霧といっても、でき方はさまざま。発生のしくみによって大きく5つのタイプに分けられます。
どれも「水蒸気が水の粒に変わる」点は同じですが、きっかけが異なります。
■ 放射霧(ほうしゃぎり)
よく晴れて風が弱い夜、放射冷却によって地面から熱が逃げて地表付近の空気が冷やされることで霧が発生します。秋〜冬の早朝に盆地や河川敷で多く見られ、日の出とともに消えていくのが特徴です。
岡山県津山盆地(年平均霧日数91.9日)や広島県三次盆地が有名です。
■ 移流霧(いりゅうぎり)
暖かく湿った空気が冷たい海面や地面に流れ込んで、下から冷やされることで霧が発生します。広範囲に長時間続き、日中でもなかなか消えない場合があります。
日本最多の霧日数を誇る釧路市(年平均霧日数96.9日)の夏の霧がこのタイプで、暖かい黒潮上の空気が北上し、冷たい親潮の海面上で冷やされて発生します。
■ 蒸発霧(じょうはつぎり)=蒸気霧(じょうきぎり)
暖かい海面や水面の上に冷たい空気が流れ込んで、海面や水面から蒸発した水蒸気を含む空気が冷やされることで霧が発生します。
冬の早朝に海面から湯気のように立ちのぼる「けあらし(気嵐)」が代表例で、宮城県気仙沼湾の冬の風物詩として知られています。
■ 前線霧(ぜんせんぎり)
温暖前線に伴う雨が降り、寒気側の空気中に水蒸気が増え、その水蒸気を含んだ空気が冷やされることで霧が発生します。前線が通過するまで長時間続く傾向があります。
■ 滑昇霧(かっしょうぎり)=上昇霧(じょうしょうぎり)
湿った空気が山の斜面を上昇する際、空気が膨張して気温が下がることで霧が発生します。山間部で雲が山肌に張り付くように見えるのがこの霧です。地形と風向きによっては長時間続き、登山中に急に視程が悪くなることがあるため注意が必要です。
※出典:年平均霧日数は気象庁ホームページ「過去の気象データ検索」平年値による
4. 霧が出たらここに注意!
霧が発生したときの対応を整理しておくことで、予想外のタイミングで急に視程が悪くなっても慌てずに行動できます。
霧の中を運転するときは、スピードを落として車間距離をしっかりとり、ヘッドライトはロービームやフォグランプを使うのが鉄則です。急ブレーキや急ハンドルは避け、信号や渋滞で減速するときは、早めにハザードランプを点けて後続車に知らせましょう。
5. まとめ
これまで見てきたように、霧はさまざまな地域や要素により発生するため、外出前に気象警報・注意報を確認しておくことも大切です。
冒頭で述べた通り飛行機の欠航や高速道路の交通規制につながる場合もありますので、旅行・出張等で搭乗する予定がある場合は
あらかじめ交通情報等や対応も合わせて確認し、突然の霧の発生で頭の中まで真っ白にならないように、しっかり備えておきましょう!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。