初めまして シスメット(株)営業部の岡山です!
気象についてのお役立ち情報を気象予報士の小室 横山と発信できればと思います!
真夏のピークが過ぎ北九州では夜寝るときもエアコンがいらなくなってきました。
いよいよ秋が近づき過ごしやすい季節になってきたのではないでしょうか?
さて今回は最近ニュースでよく耳にする「秋雨前線」についてご紹介します!
秋雨前線は、その名の通り9月から10月の秋季に日本で見られ、暖かい海洋風と冷たい大陸風が衝突し長雨や雷雨を引き起こす気象現象です。
秋の訪れを告げ、農業や自然災害に影響を与える重要な要因となります。
2022年9月2日の秋雨前線が発生した天気図です 秋雨前線と合わせて南で台風11号が発生しています。台風11号由来の湿った空気が流入することで秋雨前線を刺激し、静岡県磐田では95.5mm/1hといった観測史上1位の雨量を観測しました。主な特徴は下記の様になります。
【大雨の危険】
暖かい湿った空気と冷たい空気がぶつかることにより、対流活動が活発化し積乱が発生しやすく
雷雨のような激しい現象が起こりやすくなります。
【台風】
台風が秋雨前線と同時に発生することで、秋雨前線が活発化し前線が停滞
数日間から数週間にわたって雨が降り続けることがあり、土砂災害などの原因となります。
【秋の訪れ】
秋雨前線の南下により、冷たい大陸風が下りることで、夏の空気と秋の空気が入れ替わります。
日中はカラっと晴れ 夜は放射冷却で冷え込むことで日中と夜間の気温差が大きく秋の気配を感じるようになります。
秋雨前線は農業や灌漑に影響を与えることがあり、また洪水や土砂崩れなどの自然災害の原因ともなることがあります。したがって、気象予報や防災活動において重要な要素となります。
特に秋雨前線と台風が同時発生をした際は大雨の危険があるためご注意ください。