気象庁予報業務許可 第51号
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気象お役立ち情報

雨期到来!梅雨が発生するのはなんでだろう?

2024-06-05

雨期到来!梅雨が発生するのはなんでだろう?
いつもご覧いただきありがとうございます。

6月といえば真っ先に思い浮かぶのは、やはり「梅雨」です。
毎日ジメジメして蒸し暑かったり、カビが生えたり、交通の便に影響が出たり…と、何かと憂うつな気分になることも多いのではないでしょうか?

さあ、今年も各地で梅雨入りしてきましたので、今回は改めてそんな「梅雨」について取り上げようと思います。

目次
1.そもそもなぜ「梅雨」という?
2.どうして梅雨は長く雨が降る?
3.西日本と東日本では雨の降り方が異なる?
4.抑えておきたい!大雨に関する防災情報
5.おわりに

1.そもそも何で「梅雨」という?

 春から夏へと移り変わるころ、雨やくもりの日が続く時期のことです。
 名前の由来については、

 ・「中国でちょうど梅の熟す頃に降るから」
 ・「黴(カビ)の生えやすい時期なので黴雨(ばいう)から転じて梅雨になった」
 
 など、様々な説があります。
 カビを連想するのは、今も昔も変わらないようですね。
 


2.どうして梅雨は長く雨が降る?

 では次に、この「梅雨」を、気象という観点から見てみましょう。
 どのように変化していくかというと、大きく以下のようになります。

①夏が近づくと、南から暖かく湿った空気をもつ小笠原気団(太平洋高気圧)が張り出してくる

②北にある冷たい空気をもつオホーツク気団(オホーツク海高気圧)とぶつかる

③二つの気団の境目に雲ができ、「梅雨前線」となる

④この2つの気団は同じくらいの勢力でぶつかり合うので、梅雨前線
はその場に停滞し続ける
  (そのため、長期間雨が続くことになります)

⑤季節が進むにつれて、南の太平洋高気圧の勢力が徐々に強くなり、梅雨前線は南から北へ移動していく

太平洋高気圧に覆われた地域はいわゆる「梅雨明け」となり、
   いよいよ夏本番へ…

梅雨 画僧

白地図専門店 https://www.freemap.jp/ から引用 画像を加工

 ちなみに、統計的には沖縄が最初に梅雨入りした後、だいたい1ヵ月後くらいに東北北部が最後に梅雨入りすることが多いです。

 北海道も梅雨前線の影響で雨が降ることはありますが、本州のように長続きしないため梅雨入りすることはありません。

   

3.西日本と東日本では雨の降り方が異なる?

 このように推移していく梅雨ですが、実は西日本と東日本では気温や雨の降り方に異なる傾向があります。
 この違いは、梅雨前線との位置が関係しています。
 前線に近い西日本は、雲が発達しやすく強い雨が降ることが多くなります。簡単に以下のようにまとめました。

  
西日本の傾向 東日本の傾向
・集中的に雨が降り強い雨になりやすい

・気温も上がって暑い日が続く

・太平洋高気圧の湿った空気が大量に吹きこむため大雨になり、土砂災害等が起きやすい
・静かな雨が降り続く傾向にあり、肌寒くなる

・オホーツク海高気圧の寒冷な空気の影響で、冷たい雨がしとしと降り続く

※ただし、太平洋側を中心に大雨になりやすい地域もあるため、注意が必要です。

※これはあくまで過去の傾向であり、実際には傾向に反して豪雨や猛暑となる場合もあります。
   その点はご留意ください。


 


4.抑えておきたい!大雨に関する防災情報
 
 梅雨の時期は、いつも以上に気象情報をしっかりと抑えておくことで、より身の安全につながります。

 気象庁や都道府県では様々な防災気象情報を提供しています。
 以下に代表的なものをご紹介しますので、チェックください。


☑気象庁が発令する「早期注意情報」「気象情報」「注意報」「警報」「土砂災害警戒情報」など

特に梅雨は、注意報や警報が発令されることが多くなる時期です。
自分のいる地域が危険なエリアに含まれていないか、よく確認しておくことが重要です。

気象庁HPより

☑危険度分布「キキクル」
 
 地図上のどこで危険度が高まっているかがリアルタイムで色分けされ、視覚的に危険性が分かります。
 早めの対策をとれるように想定しておくことも大事です。

気象庁HPより


 その他、市区町村が作成している「ハザードマップ」で浸水想定区域を確認し、事前に避難経路を想定しておくなどの準備も有効です。



5.おわりに

 ここまで梅雨について概要をお伝えしました。しかし、これはあくまで性質の一部分に過ぎません。
 毎年、思いもよらない形で大雨による土砂崩れや河川増水などが発生しています。
 
 そのため、リアルタイムの気象情報を確認して警戒しておくことが重要です。

 自分がいる地点付近の気象情報を把握しておけば、より安全を確保できる可能性が上がります。

 とはいえ、様々な情報を自分で集めるのは手間も時間もかかるものです。


シスメットが提供する【自然災害防災システムZEROSAI(NETIS登録番号:QS-150021-VE)】では土木工事、建築工事といった建設業や海岸沿いの造船工場などで多く導入され、注意報・警報と合わせて、任意の地点のピンポイントな各種気象情報をまとめて確認することができます。

興味があれば、ぜひチェックしてみてください!







今後もできるだけ分かりやすく気象の役立つ情報を発信してまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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