2024-01-29ホワイトアウトの危険について
今回も降雪の時期ならではのお話をしたいと思います。
皆さまは、「ホワイトアウト」という言葉はご存じでしょうか?
ホワイトアウトとは、降雪により視界が完全に白くなって空と地面の区別がつかなくなる現象のことを指します。
これによって方向感覚がなくなるため、雪山では遭難の原因のひとつになることもあります。
ホワイトアウトは、運転中にも発生することがあります。
運転中に発生すると、他の車や障害物が見えなくなり、前を走る車両に追突したり、逆に一時停止した際に後方から追突され玉突き事故を引き起こす可能性があります。
主に吹雪や濃霧、猛烈な雨などで発生し、視界が遮られ周囲が見えづらくなります。
また、車だけでなく歩行者も見えにくくなり、道路を横断している歩行者に気付かず事故を引き起こすケースもあります。
降雪と強風などが組み合わされることで、寒冷な環境下での凍傷や低体温症のリスクも高まります。

新潟県長岡市で撮影したホワイトアウト直前の写真です。この後、15分ほど運転していくと突然吹雪で視界が真っ白になってしまいました。
雪国での運転経験のある人に運転をお願いしたからよかったものを、慣れていない自分一人だと考えると背筋が凍ります。
2021年には東北自動車道でホワイトアウトの影響で多重事故が起こり、100台を超え車に影響を与えました。
雪国にお住まいの方だと、すでにご存じの方も多いですが、出張や転勤で初めて降雪が多い地域へ行かれる方は、なかなか雪になじみが浅くホワイトアウトを経験したこととが無かったりするかと思います。
雪道を運転される際は、できるだけ一緒に雪に慣れた人に同乗してもらうことをおすすめします。

