気象庁予報業務許可 第51号
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気象お役立ち情報

意外?「ひょう」が降りやすい季節とは?

2024-05-07

いつもご覧いただきありがとうございます。
今月も、5月の気象お役立ち情報をご紹介していきます。
今回のテーマは「雹(ひょう)」です。

       


「ひょう」というと、氷のつぶてが降り注ぐ光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
実際に、テレビのニュース等では氷のかたまりが激しく降り注ぎ、車のガラスを割ったり、ボンネットをベコベコにしたり…と猛威をふるう様子が報道されることがあります。

氷が降るので、寒い冬などに多そうなイメージです。
しかし、実は日本の場合、「ひょう」は初夏である5月や秋が深まる10月などに多くみられる気象現象です。
今回はそんな「ひょう」についてお伝えしたいと思います。



目次
1.「ひょう」はどのようにできるのか?
2.「ひょう」が降りやすい時期とは?
3.「ひょう」による被害について
4.「ひょう」から身を守るために
5.さいごに


1.雹はどのようにできるのか?
「雹(ひょう)」とは、降る氷の粒が5mm以上のものを指します。
氷の粒が5mm未満のものは「霰(あられ)」と呼ばれます。

「ひょう」 「あられ」


「ひょう」の発生までのメカニズムについては、過去の気象お役立ち情報大気の状態を表す用語(雪など)でより詳しくご紹介しておりますので、そちらもご覧ください。

「ひょう」は、「積乱雲」の中でつくられます。
過去の弊社のホワイトペーパーや記事を読んでいただいた方であれば、毎回のように積乱雲が登場していることがお分かりになると思います。
それだけ積乱雲は、多くの気象災害の原因になっています。


2.「ひょう」が降りやすい時期とは?
「ひょう」は、地上の気温が高く、上空の気温が低い場合に降りやすいという傾向があります。
つまり、この条件を満たしやすいのが5~7月と10月頃というわけです。

以下に各時期の特徴をまとめました。




このように時期による偏りはありますが、大気の状態が不安定になり、積乱雲は年間を通して発生します。
そのため、「ひょう」もまた降る可能性は常にゼロではないと考えておいたほうがいいでしょう。




3.「ひょう」による被害について
空から降ってくるもののうち、最も危険なもののひとつが「ひょう」です。
頭に向かって5mm以上の氷塊が時速100km以上のスピードで無数に降ってくると考えただけで恐ろしいものです。
1キロもの氷塊が降ったこともあり、海外では死亡例もあります。

日本でもたびたび、負傷者が出たり屋根や窓ガラスが破損したりすることがあります。


去年(2023年)にも7月31から8月1日にかけて群馬県南部で「ひょう」が降り農作物を中心に5億円以上の被害が出ました。
このように、夏であっても大気の状態が不安定の場合は突発的に「ひょう」が発生する場合があります。


4.「ひょう」から身を守るために
「ひょう」が降ってきたら、丈夫な建物に避難し、窓ガラスの破片によるケガを防ぐために窓からは離れてください。
※木の下は落雷の可能性があるため非常に危険です。

また予防として、周辺の気象情報を事前に確認しておくことを強くお勧めします。

突発的に発生する「ひょう」自体を予測することは難しいものです。
しかし、「ひょう」が発生しやすい気象条件になっているどうかをあらかじめ把握することは可能です。

気象情報を収集しておくことで、「ひょう」だけでなく大雨や落雷や突風など、さまざまな気象災害のリスクを回避することができます。


代表的なものとして、気象庁では、注意報・気象情報・雷ナウキャストなど全国の気象情報を随時発信しています。


(気象庁HPより)



またこの広域の情報とは別に、自分がいる地点付近の気象情報も抑えておけば、より安全を確保できる可能性が上がります。


弊社が提供する【自然災害防災システムZEROSAI(NETIS登録番号:QS-150021-VE)】では、これら注意報・警報と、任意の地点のピンポイント気象情報をまとめて確認することができます。





自動で気象災害の危険を報知する機能も搭載しているため、大雨や落雷、突風などへの対策も一元化できます。
興味を持たれた方は、ぜひ上のバナーからチェックしてみてください!




5.さいごに
今回は「ひょう」についてご紹介しました。

季節や地域によってさまざまな気象災害が発生することもあります。
それぞれの現象にどのような特徴や傾向があるかを理解しておくことで、安全対策をより早く進めることができます。

今後もできるだけ分かりやすく気象の役立つ情報を発信してまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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