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いつもお読みいただき、ありがとうございます。
九州のほうでも連日、寒い日が続いております。
今回は季節に関する話題をお送りします。
2025年2月3日、新潟気象台から「春一番」の観測のお知らせが発表されました。
https://www.jma-net.go.jp/niigata/data/haruichi2025.pdf
この時期になるとよくニュースで耳にする「春一番」という言葉。
厳しい冬の寒さがようやく終わりに近づき、春の訪れを告げる風……そんな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、気象予報の観点からみると、春一番にはもう一つの注意すべき面があります。
今回はそんな春一番についてご紹介します。
1.春一番とは?
2.地方ごとの春一番の例
3.ほんとうは怖い「春一番」
4.強風対策にはZEROSAI X-AIまず気象庁の定義では、春一番は「立春から春分までの間に広い範囲で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風」とされ、2〜3月に各地方の気象台から発表されています。
冬型の気圧配置(西高東低)の間は北から南に向かって寒い風が吹くことが多いです。
冬の終わりが近づき、低気圧が発達しながら日本海側を進むと、逆に南から北に向かって暖かい風が吹くことがあります。
そして、その時季に初めて吹いたその南よりの風を「春一番」と呼びます。
<春一番のざっくりイメージ>

気圧配置には実際には複雑な気象条件や例外が様々ありますが、ここでは春一番が「南のほうから吹く風」というイメージだけつかんで頂ければOKです。
春一番が吹いたことを発表する条件は、各気象台によって変わってきます。いくつか例を紹介します。
なお、これらは目安であり、ここから総合的に判断して発表しています。
1 立春から春分までの間
2 南よりの風、最大風速約7m/s 以上
3 気温は前日より上がる
※令和6年2月19日 大分地方気象台「春一番のお知らせ」より引用
1 期間は立春から春分までの間
2 低気圧の影響で、8メートル以上の南よりの風が吹く
3 気温が上昇する
※令和6年2月19日 鹿児島地方気象台九州南部・奄美地方の春一番に関するお知らせより引用
(1) 「立春」から「春分」の間であること
(2) 日本海で低気圧が発達すること
(3) 新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10 分平均値)10m/s以上の南成分(東南東〜西南西)の風が観測された場合。かつ、上の気象台を除く新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10 分平均値)6m/s 以上の南成分(東南東〜西南西)の風が観測された場合
(4) 最高気温が前日より高いか、ほぼ同じであること
※令和7年2月3日 新潟地方気象台「北陸地方の「春一番」に関するお知らせ」より引用
1 立春から春分までの間で、
2 日本海に低気圧があり、
3 関東地方における最大風速が、おおむね風力 5(風速 8m/s)以上の南よりの風が吹いて、昇温した場合。
※令和6年2月15日 東京管区気象台 天気相談所「今日(2 月 15 日)、 関東地方で「春一番」が吹きました。」 より引用
ちなみにこの「広い範囲」とは、おおむねテレビの天気予報などで「〇〇地方」と呼んでいる範囲ですが、実は北海道や東北、沖縄では発表されることはありません。
この時期は北海道や東北はまだまだ冬で、逆に沖縄はもうすっかり春になっているためです。
また、毎年発表される地方でも、条件を満たさない場合は「春一番」として発表されないこともあります。
さて、この春一番が発表されたら、ただ春の訪れを喜んでいるだけというわけにもいきません。
強風への注意・警戒、そして予防対策が必要になってきます。
地方にもよりますが、春一番が発表されるということは、おおむね平均風速が10m/sに匹敵する風が吹くということです。
たとえば風にあおられて転倒したり、物が飛ばされたりするリスクが高まります。職場や家庭で外に置いて飛ばされるものがないか確認しましょう。クレーンをつかう現場等では、風にあおられての逸走や倒壊などの被害も想定されます。
雪国では気温の上昇で雪が溶け、雪崩や落雪の被害が出ることもあります。日本海側中心に空気の乾燥により火災が発生し、強風で一気に火が広がるリスクもあります。
<強風によって引き起こされるリスクの例>

海域では海が荒れるので、船の転覆などにも注意が必要です。
そもそも「春一番」は、海上での危険を示す言葉として生まれました。
今から100年以上前、玄界灘に浮かぶ壱岐(長崎県)で53人が強い南風により遭難した事故をきっかけに、地元の漁師の間で「春一番」と呼ばれ恐れられるようになり、それがやがて全国に広まったといわれています(諸説あり)。
実は、「春一番」とは、気象庁ができるずっと昔から強風の危険を伝えてきた強風への警戒ワードでもあるのです。
現代になって、同名のヒット曲もあり春の訪れを知らせる言葉にもなった「春一番」ではありますが、同時に災害予防を促すキーワードであることも依然変わりません
また、春一番が吹くとその後に寒さが戻ることも多く、寒暖差により体調も崩しやすい時期に入っていきます。
しっかりと準備をして、良い春をお迎えください!
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