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2024-11-27 降水強度とは

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今回は雨の強さを把握するための指標のひとつ、降水強度について紹介します。


目次
1.降水強度とは?
2.気象レーダーによる雨や雪の観測
3.降水強度のイメージ
4.おわりに

1.降水強度とは?

普段私たちが見る天気予報では、雨の観測値・予測値については「雨量(1時間雨量)」「連続雨量」などで示されることが多いです。

気象庁では、1時間雨量をさらに予報用語で「激しい雨」「猛烈な雨」などと言い換えられるように区分しています。

※関連記事 【土木・建築 施工監理者向け】作業中止基準に使われる「1回の降水量50㎜以上」とはどんな雨?】


この区分とは別に、雨の強さを指標化するために用いられるのが「降水強度」というものです。

2.気象レーダーによる雨や雪の観測

降水強度には複雑な計算式や考え方が含まれているため、ここではざっくりイメージいただけるようにご紹介いたします。

まず降水強度のベースとなるのは、「気象レーダー」という装置で雨や雪の粒を観測し、数値化したものです。

気象レーダーは、2024年3月時点で全国20か所に設置されており、アンテナから電波を発信し、広範囲の雨や雪を観測しています。

ここから得られるデータは、降水短時間予報や降水ナウキャストなどに用いられています。

3.降水強度のイメージ

ところが、気象レーダーで得られる電波の強さはデシベルで表されるため、このままではよく分かりません。

そこで、これを1時間あたりの降水量に換算して「降水強度」として表しているというわけです。



この降水強度の予測値が大きいほど、これから強い雨が降るおそれがあります。


ただし、必ずしも降水強度と1時間雨量は一致しません。
雨雲レーダーや警報・注意報など複数の情報を確認した上で、総合的な判断をお願いいたします。

4.おわりに

このように、雨に関する指標は様々なものがあります。

これらを総合的に見ることで、より豪雨リスクに対する警戒を高めることができます。



弊社の提供する【自然災害防災システム ZEROSAI】では、5分ごとに更新される降水強度の予測値を500mメッシュで確認することができます。

突発的な豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)への対策にお役立ていただいております。




このたび、この降水強度にも基準値が設定できるようになり、超過した場合はメールやチャットツールで豪雨リスクの自動通知を受け取ることができるようになりました。

※関連記事 新機能「短時間降水メール通知機能」についてはこちらをご覧ください。




最後までご覧いただき、ありがとうございました。



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